クロスクラスタデータ移行ツール
StarRocks クロスクラスタデータ移行ツールは、StarRocks コミュニティによって提供されています。このツールを使用すると、ソースクラスタからターゲットクラスタへのデータ移行を簡単に行うことができます。
注記
- StarRocks クロスクラスタデータ移行ツールは、共有なしクラスタから別の共有なしクラスタまたは共有データクラスタへのデータ移行のみをサポートします。
- ターゲットクラスタの StarRocks バージョンは v3.1.8、v3.2.3 以降である必要があります。
準備
データ移行のために、ターゲットクラスタで以下の準備を行う必要があります。
レプリケーションのレガシー互換性を有効にする
StarRocks は古いバージョンと新しいバージョンで動作が異なる場合があり、クロスクラスタデータ移行中に問題が発生する可能性があります。そのため、データ移行の前にターゲットクラスタでレガシー互換性を有効にし、データ移行が完了した後に無効にする必要があります。
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レプリケーションのレガシー互換性が有効かどうかを確認するには、次のステートメントを使用します。
ADMIN SHOW FRONTEND CONFIG LIKE 'enable_legacy_compatibility_for_replication';trueが返された場合、レプリケーションのレガシー互換性が有効であることを示します。 -
レプリケーションのレガシー互換性を動的に有効にするには、次のステートメントを使用します。
ADMIN SET FRONTEND CONFIG("enable_legacy_compatibility_for_replication"="true"); -
クラスタの再起動時にデータ移行プロセス中にレガシー互換性が自動的に無効にならないようにするために、FE 設定ファイル fe.conf に次の設定項目を追加する必要があります。
enable_legacy_compatibility_for_replication = true
データ移行が完了した後、設定ファイルから enable_legacy_compatibility_for_replication = true を削除し、次のステートメントを使用してレプリケーションのレガシー互換性を動的に無効にする必要があります。
ADMIN SET FRONTEND CONFIG("enable_legacy_compatibility_for_replication"="false");