StarRocks version 4.0
4.0.0-RC
リリース日:2025年9月9日
データレイク分析
- BE メタデータ用の Page Cache と Data Cache を統合し、スケーリングに適応的な戦略を採用。#61640
- Iceberg 統計情報のメタデータファイル解析を最適化し、繰り返し解析を回避。#59955
- Iceberg メタデータに対する COUNT/MIN/MAX クエリを最適化し、データファイルスキャンを効率的にスキップすることで、大規模パーティションテーブルの集約クエリ性能を大幅に向上させ、リソース消費を削減。#60385
- プロシージャ
rewrite_data_files
により Iceberg テーブルの Compaction をサポート。 - 隠しパーティション(Hidden Partition)を持つ Iceberg テーブルをサポート(作成、書き込み、読み取りを含む)。#58914
- Paimon カタログで TIME データ型をサポート。#58292
セキュリティと認証
- JWT 認証と Iceberg REST Catalog を利用するシナリオで、StarRocks は REST Session Catalog を介してユーザーログイン情報を Iceberg に透過し、その後のデータアクセス認証をサポート。#59611 #58850
- Iceberg カタログ用の Vended Credential をサポート。
ストレージ最適化とクラスタ管理
- 共有データクラスタのクラウドネイティブテーブルにファイルバンドル(File Bundling)最適化を導入。ロード、Compaction、Publish 操作によって生成されるデータファイルを自動的にバンドルし、外部ストレージシステムへの高頻度アクセスによる API コストを削減。#58316
- Routine Load で Kafka 4.0 をサポート。
- 共有なしクラスタの主キーテーブルに対する全文インバーテッドインデックスをサポート。
- カタログ、データベース、テーブル、ビュー、マテリアライズドビューの名前に対して大文字小文字を区別しない処理を有効化可能。#61136
- 共有データクラスタにおける Compute Node のブラックリスト化をサポート。#60830
- グローバル接続 ID をサポート。#57256
クエリと性能改善
- DECIMAL256 データ型をサポートし、精度の上限を 38 ビットから 76 ビットに拡張。256 ビットのストレージにより、高精度が求められる金融や科学計算シナリオに柔軟に対応し、大規模集約や高次演算での DECIMAL128 の精度オーバーフロー問題を効果的に緩和。#59645
- JOIN および AGG 演算子の性能を最適化。#61691
- [Preview] SQL Plan Manager を導入し、クエリとクエリプランをバインド可能に。これにより、システム状態(データ更新や統計更新)の変化によるクエリプランの変動を防止し、クエリ性能を安定化。#56310
- Partition-wise Spillable Aggregate/Distinct 演算子を導入し、従来のソートベース集約による Spill 実装を置き換え。複雑かつ高カーディナリティの GROUP BY シナリオで集約性能を大幅に改善し、読み書き負荷を削減。#60216
- Flat JSON V2:
- STRING データ型向けに適応型 ZoneMap インデックス作成戦略をサポート。#61960
関数と SQL 構文
- 以下の関数を追加:
- 以下の構文拡張を提供: